#01 ホームページで失敗しないために
前田 大地
例えばあなたが、自分の会社やお店のホームページを作りたいと思ったとき、あなたに必要なのは、正しい選択をするための「指針」だ。
ホームページは24時間働く営業マン?
ホームページはよく、「24時間働く営業マン」なんて揶揄される。休憩時間もいらない、残業代もかからない、まるで魔法のようなスーパーマンだ、と。
でも実際には、「働いてくれる」ホームページはほんのわずかで、その他大勢はあまり役に立っていないことが多い。きっとあなたも、そんな悲しいホームページを目にしたことがあるだろう。いったい何が彼らの命運を分けたのだろうか。
増えすぎた情報
昔、ホームページを持つことがステイタスだった時代では、今にくらべて情報を発信するための敷居が高かった。そのため、インターネット上の情報は限られており、良い意味で情報が鵜呑みにされやすかった。
しかし、時代が変わるのは早い。
企業が当たり前のようにホームページをもち、誰もが自分の考えや出来事を気軽に発信できるようになると、インターネット上に溢れる情報は、爆発的に増えていった。
今や、インターネットで調べものをするのは常識だ。晩御飯のレシピも、市役所での手続き方法も、1-2から4-1にワープするための隠しブロックの位置や、恋人をその気にさせる気の利いたセリフまで、あらゆる情報がインターネットで見つけられる。便利な世の中になったと思う反面、少し恐ろしくなる時もある。
変化するユーザーの行動
そして、ユーザーの行動にも変化があらわれる。あまりにも情報が増えすぎたため、どの情報を信じていいのか分からなくなっているのだ。
インターネットは私たちに、牛乳が体にいいと言うこともあれば悪いと言うこともある。玄米食を推奨する一流シェフに感化されたのも束の間、玄米は体に悪いからやめろという専門家の見解を突きつけられる。
私たちは、どの情報を信用するかを自らの責任で選ばなくてはならなくなった。そう、これまでのように、最初に目に飛び込んだ情報を何の確証もないまま信じるわけにはいかないのだ。
「インターネットは嘘をつく」
いつしか私たちは、騙されないために、インターネット上の情報を疑ってかかるようになっていった。そして、その傾向はどんどん顕著になっている。
ユーザーに選ばれるために
ホームページで成果を上げるには、疑り深いユーザーたちの信頼を勝ち取ることが欠かせない。そうでなければ、いくら立派なホームページを作っても、なかなか成果は上がらないだろう。
それなら、あなたは、いったいどうすれば良いのだろうか。
・・・大金を払ってプロにホームページ制作を依頼すれば良い?・・・じゃあプロに依頼するとしたら、誰に依頼すればいい?検索してたまたま最初に見かけた制作会社にお願いしてみる?実績を見て決めれば間違いない?実際にどれだけ成果を上げているか分からないのに?金額の高い安いで判断する?それとも、いっそのこと知り合いの息子にタダで作ってもらうとか?
・・・うーん、どれも確かにホームページは完成するけれども、それが良いか悪いかを判断することは難しい。「偶然」成果を上げられるホームページが完成するかもしれないし、「運悪く」まったく成果が上がらないかもしれない。
あなたは指針を手にする必要がある
ホームページで成果を上げるために、本当に大切なこと。それは、指針を手に入れること。そして、あなたのホームページに対する考え方をシフトすること。そのためには、テクノロジーではなく原理原則を知ることが欠かせない。
それは、無人島でコンパスを手に入れることに近いかもしれない。あなたが自分でホームページを作るにせよ、誰かに制作を依頼するにせよ、何かを判断する際にはこのコンパスを取り出すのだ。
セブンシックスノートでは、ホームページで成果を上げるために、私がこれまでの経験の中で学んだこと、今現在考えていること、そしてこれから先学んでいくことを、ひとつづつ紹介していきたいと思う。
それがあなたにとって、進むべき道を指し示す、コンパスのような存在になれるように。