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【初心者必見!一眼レフカメラ道場】番外編:半年使ってわかったGODOX V860-IIの実力をレビュー

前田 北斗

セブンシックスの北斗です。

今回は番外編として、クリップオンストロボのGODOX V860-IIを使って半年経過したので、実際に使ってわかったことなどをまとめました。
非純正のストロボを購入しようか迷っている方、GODOXって実際どうなの?と思っている方はぜひ参考にしてください。

結論を先に言うと、これかなり使えます。
ここのブログは広告を貼っていませんので、バシバシ正直な感想を書いていきますよ。

なぜ私がGODOXを選んだのか

GODOXは中国製です。神牛って書くみたいです。
中国製というと、日本人にとっては悪いイメージが先行してしまいますが、GODOX製品に対するネットの評価が非常に高いのでとても気になっていました。
Nikon対応はN、Canon対応はC、SONYはS、FUJIFILMはFが製品名の最後に付いています。
私が買ったのはV860-IINです。
数ある非純正ストロボの中から、私がGODOXを選んだ理由をご紹介します。

すごく安いのにスペックが高い

もう、なんというかマジで安い。
GODOXのクリップオンストロボのフラッグシップモデル(最上位モデル)ですが、なんと20,000円で買えます。
純正ストロボで性能が近いモデルをAmazonで調べたところ、Nikon SB-5000が61,800円、Canon 600EX II-RTが58,500円ですから、1/3くらいの価格で手に入ります。
逆に安すぎて不安…というのはありましたが、この価格ならストロボを増やしてもお財布に優しいですね。
※2019年2月時点の情報です。

GODOXのワイヤレスシステムが気になった

カメラからストロボを離して光らせたい、という場合大きく分けて方法は3つ。
コード方式、光学スレーブ、ラジオ(電波)スレーブのいずれかです。
平たく言うと、コードでつなぐか、光で制御するか、電波で制御するかの3択ですね。
私は、障害物に強く、距離があっても使えるラジオスレーブを試したかったのですが、色々考えてGODOXのワイヤレスシステムにすることにしました。
電波制御のシステムは、Cactus、Nissin、Profotoなどのメーカーでも専用機を出していますが、Godoxが出しているバッテリーフラッシュのAD600ProやAD400Proが使いたかったのもあり、今後のことを考えてGodoxというメーカーを選んだ、という経緯です。

自分で実際に使って評価したかった

ネットのレビューを見ても、さすがにリアルな使用感はわかりません。
耐久性はあるのか?バッテリーの持ちはどのくらい?操作はしやすいのか?純正じゃなくて本当に平気か?などなど、疑問は山ほどありました。
結局の所、「中国メーカーだしこんなに安いけど、実際どうなんだろう?」というのが知りたかったんです。
ずっと気になっていたメーカーだったので、こりゃ自分で使って評価しなきゃだめだなぁと思って買いました。

GODOX V860-IIのメリット・すごいところ

ということで、実際に使ってみました。
購入して半年以上経ちますが、今のところ大満足です。
実際に使ってみて感じたこのストロボのすごいところをまとめました。

TTL対応で上下左右に首振り可能

TTL自動調光対応なので、カメラ本体に取り付けてパシャパシャ撮るのが簡単です。
安いストロボはTTLに対応していないものもありますが、GODOX V860-IIはちゃんと機能が備わっているところが良いですね。
オンカメラ、オフカメラ両方で活躍できるクリップオンストロボです。
上下左右への首振りは当たり前ですが、これができなきゃ困ります。

リチウムイオンバッテリー搭載

通常の乾電池式とは違い、GODOX V860-IIは専用のリチウムイオンバッテリーを使います。
充電で繰り返し使えるし電池の持ちも良いので、バッテリー残量を気にせず一日撮影できそうなくらいです。(使い方によるけどね)
V860-IIパワフルな駆動はこのリチウムイオンバッテリーが支えてくれています。
予備バッテリーは1つ5,000円以内で買えましたよ。
ちなみに、リチウムイオンバッテリーで作動するカメラ用ストロボの開発は、GODOXが世界初らしいです。

リサイクルタイムがわずか1.5秒

一度光った後、次に光らせるまでに必要なチャージ時間のことを、リサイクルタイムといいます。
フル発光した場合に必要なチャージ時間のことですね。
クリップオンストロボのNikon最上位機種SB-5000でさえリサイクルタイムは1.8秒ですから、それを上回る早さです。
リチウムイオンバッテリーのお陰で、この早さが実現できているそうです。
フル発光はほとんど使いませんが、チャージ時間が早いとテンポ良く撮影できるので、とてもとても助かっています。

GN60という十分な光量

ガイドナンバー(GN)とはストロボのパワーを表す数値のことです。
GNが大きいと大光量だということになります。
当然、GNは大きいほどありがたい。
NikonやCanonが出している最上位機種と同等のGNなので、普段使いで光量不足を感じることはほとんど無いと思います。
それが20,000円程度で手に入るなんて、中国恐るべし。GODOX恐るべし。

ラジオスレーブに対応

個人的に一番ありがたいのがこれです。
GODOXのワイヤレスフラッシュトリガー(別売り)をカメラに装着すると、離れた場所でもストロボを光らせることができます。
ラジオスレーブで、ちゃんと日本の法律をクリアした技適マークが付いています。
私はワイヤレスフラッシュトリガーのGODOX Xproを使ってワイヤレス発光をさせています。
ちゃんと光るか心配でしたが、全然問題なく使えていますよ。
出張撮影で電源を探す必要が無いですし、コードを引っ張る必要もないのでとっても楽です。
ソフトボックスやアンブレラを使うと、さらに撮影の幅が広がりますよ。

実は、買った当初はラジオスレーブの調子が悪く絶望的でした。
シャッター5回中3回は光りませんでしたからね。
Xproが悪いのか、V860-IIが悪いのか、自分のやり方が悪いのかわからないまま、ファームウェアのアップデートをして、色々なチャンネルを試す内に何故か接続がうまくいくようになりました。
今は完璧に光るようになり仕事でも使っていますが、これについては改めて、別の記事で詳しくご紹介したいと思います。

GODOX V860-IIのデメリット・残念なところ

使ってみてわかった残念なポイントを紹介します。

市販の乾電池では替えが効かない

万が一撮影中にバッテリーが切れたら、そこで試合終了です。
単三電池は使えません。
こんなことになったら洒落にならないので、私は予備バッテリーを持っていますが、仕事で使わないのなら特に気にしなくても平気かな。
バッテリー持ちは結構良いですからね。

ファームウェアアップデートがWindowsでしかできない

これ、マジで最悪でした。
ストロボも本体のバージョンアップがあり、専用のソフトをインストールして行うのですが、なんとMacではできません。
これなんとかならないかなぁ。。。
頻繁なアップデートは無いのですが、そのたびに知り合いのパソコンをお借りする羽目になるという苦行がすごく嫌です。

理由は無いが、漠然と中国製に不安を感じてしまう

使って半年くらいなのでわかりませんが、いつ壊れるんだろうと常に心配してます。
まだ心の奥底で「中国製」が引っかかっているのかもしれませんね。。。
ただ、作りが雑だとは思いませんし、壊れそうなパーツも今のところ一切ありません。
GODOX V860-IIを2台持っていますが、初期不良もありませんでした。
どこか不具合が生じたら、すぐに報告いたします。

こんなあなたにおすすめです

このストロボは、あまり弱点という弱点が無かったので幅広いユーザーに支持されるだろうな、と勝手に思っています。
私がGODOX V860-IIをおすすめしたいのは、こんな人です。

初めてストロボを買おうとしている人
十分な光量、操作性、圧倒的に早いチャージ時間など、純正の最上位機種と同様のスペック機を低価格で手に入れられます。
ストロボやってみたいけど続くかわかんないんだよなぁ、という初心者でも試す価値のある価格設定なのが嬉しい。

非純正のストロボを試したことが無い人
かつて非純正の製品は、純正の劣化版として位置づけられていましたが、今はもう違います。
純正にはない機能を搭載したり、独自の製品を出したりして、各社自社の色を主張するようになってきました。
純正にこだわるあなたに、GODOX V860-IIという製品を自分の目で確かめていただきたいです。
純正以外の製品に手を出すのがなんとなく怖い方も、すんなり移行できると思いますよ。

ワイヤレスライティングをやりたい人
最近になってやっと、純正でラジオスレーブ対応のクリップオンストロボが発売しましたが、2灯、3灯と増やしていくのは経済的にも大変です。
なにせ純正でラジオスレーブに対応しているストロボは高価ですからね。
GODOXのストロボなら費用は抑えられますし、性能的にも魅力があります。
また、GODOXにはもっと光量のあるバッテリーフラッシュのラインナップがあるので、拡張性に優れているのも嬉しいポイントです。
私は、CactusV6IIを使おうかすごく迷いましたが、電池管理が必要な機器を増やしたくないのと、GODOXのAD600ProやAD400Proに魅力を感じていたので、最終的にGODOXを選びました。

結論!すごく使えるストロボです

ストロボは消耗品なので、価格が安いのはすごくありがたい。
その上性能も良いという、鬼に金棒状態のクリップオンストロボです。

これからクリップオンストロボを買おうとしている初心者さんも、今まで純正にこだわってきた玄人さんもぜひV860-IIを候補の1つに入れてみてください。
もともと私は、中国製の食品や製品をあまり良く思っていないタイプなのですが、実際に使ってみて「GODOXは予想以上だな」と感心しました。
耐久性に関しては、まだ未知の部分がありますけどね。

今回は、初めて手を出した非純正ストロボにめちゃ感動した、というお話でした。
今後ストロボ購入の参考にしていただけると嬉しいです。

これからも一眼レフカメラの役立つ情報をお届けしていきます。
ぜひこのページをブックマークをして、写真撮影やカメラ操作で迷った時このブログを参考にしてください。
それではまた、次回のブログでお会いしましょう!

一眼レフカメラ道場 記事一覧
第1回 オート撮影からの脱却
第2回 オートフォーカスを使いこなす
第3回 F値とは
第4回 シャッタースピード・露出・ISO感度とは
第5回 露出補正・測光モードとは
第6回 背景をぼかすための4つの方法
第7回 ホワイトバランスとは
第8回 正しい構え方と水平・垂直
第9回 必須のカメラアクセサリーとは
第10回 料理を美味しそうに撮る方法
第11回 親指AFで動き回る被写体をバッチリとらえる!
第12回 カメラ×Wi-Fiはこんなにも素晴らしい!
番外編 初心者におすすめしたい一眼レフカメラの選び方
第13回 5分でわかる!RAWとJPEGの違い、RAWのメリットデメリット
第14回 はじめてのクリップオンストロボ!選び方から使い方まで優しく解説
番外編 半年使ってわかったGODOX V860-IIの実力をレビュー

Web Director / Photographer

前田 北斗

金融機関の融資担当として10年にわたり第一線で活躍。その後、セブンシックスに加入。洞察力、分析力を軸としたWebコンサルティングを得意とし、リサーチや戦略策定、情報設計を担当する。クライアントと向き合うことを信条とし、ウェブ担当者の育成にも力を注いでいる。また写真家としての一面を持ち、カメラ講座の講師も務めた。大の猫好き。

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