WordPressで投稿画像をAVIFやWebPに変換したいとき、CompressXプラグインが最有力候補として皆に認知される日が来るかもしれない、という話。

CompressXとは

CompressXは、WordPressのプラグインです。アップロードした画像をローカルでAVIFやWebPに変換してくれます。変換された画像は、ブラウザが次世代画像に対応していれば自動で置き換えられます。
https://compressx.io/

おおまかな仕組み

プラグインを有効化すると、wp-content内に専用の画像フォルダが作られます。また、wp-contentとuploads直下に画像置き換え用のhtaccessファイルが作られます。そして、管理画面から画像をアップロードするときに、通常の画像生成とは別にAVIFとWebPに変換された画像が専用フォルダ内に保存されるようになります。ブラウザでサイトを表示したとき、uploads内の画像は自動でAVIFやWebPに置き換えられます。

CompressXの良いところ

で、このプラグイン、何が良いのでしょうか？

圧倒的に手軽

プラグインをインストールして有効化、設定画面から「変換をオン」にするだけでほぼ導入完了という手軽さ。もちろん、既存のアップロード画像を一括変換する機能もあります。設定画面がシンプルで、項目ごとに詳しい説明が記載されているのも好感が持てます。

しかも、プラグインをアンインストールするとき簡単に元の状態に戻せるという親切設計。これがホントのユーザビリティってやつですよ。

かゆいところに手が届く

圧縮率を指定できたり、画像サイズごとに変換するしないを設定できたり、変換後に容量が増えた画像は削除してくれたり、元画像が大きすぎるときにリサイズしてくれたり、フォルダ指定による除外・追加設定があったりと、かゆいところに手が届きます。

しかも、無料

WordPressでAVIF変換できるプラグインはたいてい有料なのですが、CompressXは無料です。だからといって広告とかもぜんぜんないですし、むしろお金を払わせていただきたい。

CompressXの気になるところ

導入する上で、気になりそうな点もいくつかあります。

サーバ側でAVIFのサポートが必要

クラウドではなくローカルで動作するので、当たり前の話なのですが、サーバ側のGDやImagickがAVIFとWebPをサポートしている必要があります。古いサーバだとAVIFがサポートされてなかったりします。

日本語化されてない

日本語化はされていないので、設定画面などは英語です。とくに難しい設定項目もないので、英語が読めなくても翻訳ツールを使えば問題ないかなと思いますが、気になる人はいるかもしれません。

有効インストール数はまだ少ない

プラグイン自体が比較的新しいこともあり、有効インストール数はまだまだ少ないです。現時点ではバージョンも1未満ですしね。しかし、評価はすこぶる高い模様。開発者は他の有料プラグインなども手掛けているので、このプラグインを今後どのように収益化するかも気になるところ。いずれにしても、順調に開発が続けばいいなあと思います。

WordPressの画像圧縮の救世主になるかも

現時点だと、「EWWW Image Optimizer」「Imagify」「Smush」「Converter for Media」「ShortPixel」など、画像圧縮プラグインの選択肢は幅広いですが、なんだかどれも決め手に欠ける印象がずっとありました。

CompressXは、そんな中で登場した「これだよ、これ」的なプラグインです。現在進行形で有効インストール数を伸ばしており、これから爆発的にヒットしそうな予感がします。